浅田真、苦手克服で2連覇へ好発進
全日本フィギュア 第2日
2007年12月27日
全日本フィギュアスケート選手権は27日、大阪・なみはやドームで第2日を行い、女子シングルのショートプログラム(SP)で2連覇を狙う浅田真央(中京大中京高)が72.92点で首位に立った。昨季の世界選手権を優勝した安藤美姫(トヨタ自動車)は68.68点で2位。3位以下は村主章枝(avex)が63.50点、中野友加里(早大)が61.16点、鈴木明子(邦和スポーツランド)が58.66点で続いた。
今大会は来年3月にスウェーデンのイエーテボリで行われる世界選手権、2月に韓国の高陽で開催される四大陸選手権の代表最終選考を兼ねている。グランプリ(GP)ファイナルで日本選手最上位の2位となった浅田真は、日本スケート連盟からの代表推薦がすでに決まっており、事実上内定。残る2枠の行方が注目される。
■姉譲りの新衣装で心機一転
2連覇を狙う浅田真央は、72.92点の高得点でSP首位発進【(C)坂本清 】
浅田真は課題を乗り越えた。今季、SPでは最初の要素である3回転−3回転のコンビネーションジャンプで苦戦していたが、この日は見事にクリア。続けて3回転ルッツ(不正エッジで演技の質は減点)、ダブルアクセルにも成功すると、会場全体を味方に付けて波に乗った。練習で跳べているジャンプがなぜかSPになると跳べなくなるというスランプの要因を“気持ちの問題”と話していた浅田真は「マイナス思考になってしまっていた。何かを変えなくてはいけないと思っていたので、目に見えるものということで、母と相談して決めた。前の青い衣装も好きなんですけど、失敗を全部そこに置いて行こうと思った」と、白と淡い紫に彩られた新衣装で登場。当初は姉の舞(中京大)が着用する予定だったものだという。久しぶりに実現した姉と同組での滑走でリラックスできたとも話した。2連覇に向けた絶好のスタートで「大きな大会の連覇はまだしたことがないのでしたいけれど、明日は一度それを忘れて一つ一つの技を確実に決めていきたい」と笑顔を見せた。
■世界女王の安藤が2位 ベテラン村主が3位
演技中にも笑顔が出るなど、復調の様子を見せた安藤【(C)坂本清 】
一方、世界女王の安藤もプログラムの冒頭で3回転−3回転のコンビネーションジャンプに成功。その後も無難に進めたが、最後のスピンでミスを犯し、演技終了直後には首をかしげた。それでも、取材陣との対話で「疲れてしまったわけではなくて、3−3が跳べて楽しくなり過ぎて気合いが入って突っ掛かってしまった」と説明する顔には、苦笑いこそあったものの深刻な迷いや後悔の表情はなかった。モチベーションの低下に悩んでいたため、4位に終わったNHK杯後はウオーミングアップにイメージトレーニングを取り入れるなど工夫をこらし「どれだけ試合を楽しめるか」に重点を置いてきたという。実際、演技中にも笑顔が見られるなど、首位こそ譲ったもののきっちりと2位に付け、復調を印象付けた。
2大会ぶりの世界選手権出場を狙う村主はSP3位【(C)坂本清 】
3位にはベテランの村主が入った。「テイク・ファイブ」に乗って、不正エッジ以外ではすべて加点が付く好演技を見せた。2大会ぶりの世界選手権出場が見えてきたが「長くやっていれば、いろいろな全日本(選手権)がある。まだ明日があるので気を緩めずにやりたい。フリーではタンゴっぽいものを取り入れて来たので、それをしっかりと演技したい」と、翌日のフリースケーティング(FS)に気を向けるなど、ぬかりがない。
得意のドーナツスピンを見せる中野は、ジャンプのミスが響き4位スタート【(C)坂本清 】
4位は、ジャンプのミスが響いた中野。3回転ルッツが2回転になり、「失敗して悔しい。今はルッツのことしか頭にない」と目に涙を浮かべた。FSではトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)や3回転−3回転の大技に取り組むことも選択肢にあるが、自身に言い聞かせるように「佐藤(信夫)コーチから『ジャンプだけがすべてではない』と言われているので、トリプルアクセルだけじゃないという気持ちで臨みたい」と語るにとどまった。
また、NHK杯3位で躍進が期待された武田奈也(早大)は、3回転ループ−2回転トゥループのコンビネーションジャンプが2−2となってしまい、涙の9位。世界ジュニア選手権3位の西野友毬(武蔵野学院)はダブルアクセルで転倒して10位。女子シングルFSは、翌28日に行われる。世界選手権、四大陸選手権の代表切符は果たしてだれの手にわたるのか。
<了>

※
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posted by はにかみおじさん at 17:56|
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